内定取り消し

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『内定取り消し』を受け入れる!新しい時代の【会社と個人】の在り方

2020年3月現在、コロナウイルスにより経済が低迷し『内定取り消し』まで出ることに!

学生優位だった新卒市場は、土壇場に来て波乱の展開。

ここから学べることは一体何か?

これからの時代の社会人として、どんな意識を持つべきなんだろうか?

なぜ『内定取り消し』になるのか

会社の先が見えない!

2020年3月。

コロナウイルスの影響は、ほとんどの人の想像を超えた展開になっています。

 

飲食店は客が入らずに店を閉め、イベントは規制され、倒産する企業すら出始める。

輸入が止まり、物流が止まり、資材が入ってこない。

オリンピックまで延期になってしまいました!

 

時代が進むと、ウイルスの影響がこんな風に出るんですね。

業種によっては全く先が見えない事態

売上が上がらない会社では、採用どころではない。

むしろ社員を“解雇”しなければならない会社もあるはずです。

 

利益が上がる見込みもない。

新入社員を成長させる見込みもない。

いくら3月の瀬戸際とはいえ、内定取り消しをされても仕方ないんです。

 

新入社員がすぐに利益を生めないから

もし新入社員が“利益”を約束してくれていたら話は別です。

大変な時に助けてくれる新入社員だったら、会社が危ない時ほど入社してほしい。

互いに利益を生める同士であればすぐにくっつく。

しかし実際は、給料はすぐに発生するけど利益が生まれるにはしばらく時間がかかる

 

仕方ないんです。誰も悪くない。

日本は能力よりも価値観や忠誠を重視する、終身雇用に合わせた雇用市場です。

新入社員はすぐに利益を生む術がない。

 

日本の場合、多くの企業は“利益を生んでくれるかどうか分からない学生に内定を出す”んですね。

そして入社してからの個人の成長は、企業に委ねられることが多い。

 

これを認識しづらくなっているのが今の新卒採用市場です。

一度本来の個人と企業の在り方を見直す時が来ていると思います。

 

入社するほうがお互い不幸

『内定取り消し』をされたら気持ちは穏やかじゃいられません。

だけど、ここで入社してしまうとお互い不幸です。

 

入社して、お給料ももらえず会社がなくなってもいいか?

ただ不測の事態の対応に追われ、社会人としての成長ができなくていいか?

入社しても新入社員にとって何もいいことはありません。

辞退する手間が省けてよかった。

 

とはいえ、やはり不運には変わりありません。

そこでもうひとつ意識してほしいことがあります。

これからの社会が向かっていく方向についてです。

 

これからは、社員でいたとしても決して安全とは言えない

会社員であることを利用して成長したり利益を得たりすることはできる。

しかし、会社も人もより流動的な在り方が求められる。

いつ会社から放り出されてもいい個人である必要がある。

 

だから、『内定取り消し』なんて当たり前。

解雇なんて当たり前。転職なんて当たり前。

そういう社会が来ると思っていてほしいです。

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内定取り消しを受け入れよ!

日本人は国や会社を信用しすぎる

日本は終身雇用の影響がしばらく抜けそうにないんですよね。

教育や思想も、一企業で働くことを良しとしてきました。

 

特に僕たちのような中年層から上は、「骨をうずめる会社を探す」ような時代でした。

なぜか、自分の社会人人生よりも会社の方が長生きという前提なんです。

「会社は安全。」「会社という船に乗っていれば大丈夫。」そう思い過ぎている。

 

国という範囲でも、「理不尽なことは許されない」という風潮だと思いませんか?

海外では、いまだに身分階級があったり軍が国を取り仕切っていることもあります。

日本は理不尽がないことに慣れ過ぎている。

個人の力で生きようとする危機感が薄い。

 

少なくとも、「会社に所属していればなんとかなるだろう」という考えは今すぐに捨てないといけませんね。

 

船は沈む

もし会社がだったら。

今にも沈没しそうなボロ船だったとしたら、船に乗る前に

泳ぐ力を手に入れたり、浮き輪や自分のボートを手に入れるべきです。

 

実際の船はなかなか沈まないですよね。

昔から沈まないように研究されつくし、何度もテストを重ね、絶対に沈まないものだけに人は乗る。

会社は、潰れないように研究されつくし、何度もテストしていますか?

 

そんな会社はないんです。

全ての会社は、結果として今浮いているだけ。

全ての会社は沈むものだという前提を忘れないでください。

 

船が安全だと思って、何の準備もなく丸腰で乗り込んだら危ない。

安全な船を探そうとするほうが危険です。

 

個人も企業も対等である

今、日本が向かおうとしているのは主体性を持った社会人で溢れる社会です。

「個人の身は個人で考えて守る」というような感じですね。

個人と企業は対等になっていく。

 

社員はいつでも会社を辞められる。

だったら会社も、いつでも社員を解雇できていいかもしれない。

 

学生はいくつも内定を取り、簡単に辞退できる。

だったら会社も、いつでも内定を取り消せていいかもしれない。

 

本来、そこにあるのは『信頼関係』でしかありません。

その信頼関係を目に見える形にしたのが法律。

法律になり安心したがゆえに、信頼をおろそかにしています。

 

しかも雇用者を守る法律はありますが、内定者を守る法律はありません。

信頼関係を守るため、会社はあまり内定取り消しをしないだけです。

 

これからはそれに甘んじて自分の社会人としての主体性を抑えないようにしないといけないですね。

個人だけが守られることはありませんから。

 

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宮内 利亮

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