今回は新しい働き方『無期雇用派遣』について取り上げます。
大手マイナビのマイナビキャリレーションがありますので、仕組みやサービスについてはそちらをご覧ください。
メリット・デメリットもこちらに載っています。一度サイトを見てから記事を読んでいただくと理解が深まると思います。
この記事では、あくまで中小企業で人事部長だった僕が思うマイナビキャリレーションの良し悪しを書いていきます。
僕が期待していた働き方に近いのでは?
と思うからです。
社会には新しい働き方、特に個人が自分固有のキャリアを積んでいける仕組みが必要です。
はてな
“一社に長くいる”今のスタイルには限界がある。
もっと自由に、下手をしたら社員雇用という枠も取り払って考え直さなければ。
毎日曜日ごとに違う会社に出勤してもいいじゃないか。
色々考えてしまうんですよね。
使い捨て社員になってはいけない
僕が一番未来の社会に対して危機感を持っていることです。
悲しいけど、年をとったら使い捨てになるんじゃない?
一社に長く事務でいるということ
大企業の事務で安定した職場で働く。そう想像すると、一安心してしまいますよね。
これが怖いです!
ポイント
その会社で同じ役割を続けることになる。
そうすると特定の仕事しか身につかない。
会社が本当は事務部門をアウトソーシングしたかったら?
AIやロボットに換えたかったら?
そうです。自分の得意分野が必要とされなくなってしまうんです。
しかも事務の仕事だったら、かなりの確率で起こると思いませんか?
参考
僕が人事部長を辞めた理由のひとつでもあります。
「役割をもらってしまうとそれしか出来ない人間になってしまう。
だけど世の中の変化は激しい。どの仕事がなくなるか、どの職種がなくなるか分かったものではない。
これからの社会でその部門に価値がなくなったとき、何もできない人間になってしまう。
だから他にも出来ることを増やさないと!」
これからは“全員営業”ができる会社が強いです。全員が利益を上げる会社ですね。
実際僕がいた会社ではとにかく効率化を図り、事務員さんの数は1/3まで減少しました。
コストをかければさらに減少します。かけなくてもアイデア次第でこんなに効率化してしまいます。
そのスキルはいつまで、どこで使える?
コストをかけるものと言えば、AIやロボットなどの自動化ツールです。
中小企業にはまだ“お高い”ので導入している企業は一部の大企業ですが、今後間違いなく増えていきます。
単に人件費と比べてはいけません。企業には人よりツールの方がいい理由がたくさんあります。
人件費+採用活動費+雇用リスク+ミスのリスク≒自動化ツール
この金額が近寄ってきたら、ツールを導入するのが合理的です。
参考
僕がいた会社では、事務員の営業化を進めてきました。
加えて最新ツールの展示会などにも行き、乗り遅れないように情報収集をしていました。
解雇にはしない会社でしたから、まだ働き口は作れましたが・・・これが大企業なら危ないですね。
ポイント
AIやロボットが発達したら事務の仕事は減っていく。
その時になっていきなり「営業回れ!」「明日から仕事ないぞ」と言われる可能性がある。
そうならないためには、自分のスキルを磨いてどこに行っても通用する力を付けることです。
そうです。
1社で働こうとするとこうなる
ひとつの会社での事務仕事の量はたかが知れている。
だけどそれが派遣なら、雇用が守られたまま仕事のある場所へ異動することができる。
範囲が1社ではなく、1エリアに広がる!
ということで、派遣の新しい形態に期待しているわけです。
良し悪しは人次第では?
まずは、僕としてはこれはちょっと残念な部分です。
あくまで僕としてはなので、向いている人には向いているかもしれません。
派遣待機でも固定給
働き方が派遣というより社員に近いんですね。
ポイント
自分の働きたい分だけ働くというわけにはいかない。
昇給もあるので評価も受ける。
派遣とはいえ、社員とほぼ違いはありません。無期の雇用ですから。
派遣と言えば自由!という僕の夢が・・・と思いましたが、さすがに固定給・昇給賞与有で自由は求めすぎでしょうか。
このあたりをどう受け止めるかが、やるやらないの分岐点でしょうか。
自由よりも事務の仕事がしたい!と思う人に向いています。
参考
職場は派遣先というのが救いですね。
常に評価する人が周りにいたら、いつも気を張っちゃいますから。
キャリアアドバイザーが派遣先を決める
僕はここが一番気になるところ!
僕の場合は、派遣なら自分で狙ったところに行って狙ったスキルを得たい。
しかし、この場合はどんな経験を積めるのかは人任せになってしまう。
ポイント
自分で働く場所を選べない。
キャリアを自分勝手には決められない。
僕はやっぱり頑固なんでしょうか。自由でいたいんですよね・・・。
自分に何が向いているか分からない。と思う人や、幅広く勉強したい。客観的に他の人からキャリアを提案されたい。と思う人に向いていると思います。
参考
各種研修はさすがの大企業なので日本トップクラスです。
僕がもう少し若ければ、数年間修行するつもりで行きます。勉強できる環境が一番ですから。
僕が思うメリット
大手マイナビの事務研修
サイトはもう見ましたか?様々な研修がありますよね。
大企業の研修が受けられることは本当に有利です。
ポイント
最新ソフトが学べる。
網羅性がある。
情報の多さ、新しさが最大のポイント。
並の企業では、世の中の変化のスピードについていくことは難しいです。
日本で最先端の事務を学べる!
これはうらやましいですね。
参考
先ほど書いたように、一番いけないのは一つの事務仕事を極めてしまうこと。
その会社で必要とされなくなった時に路頭に迷います。
しかし、1社だけでは多くの仕事を学べないのも事実。
派遣元であるマイナビの研修は、通常の事務社員の危険を回避している。
う~ん、新しい!
事務の未来変化対応
最大のメリットは、十分僕の懸念を払拭してくれています。
ポイント
派遣先の会社がAIを導入しようが、潰れようが、派遣のあなただけは雇用が守られる。
自分で職場を探す必要はない。
自分は自分の経験を積み、スキルを磨くことに専念すればいい。
1社ではなく、1エリアになる。
はっきり言って、事務で働きたいなら職場を限定することはおすすめできません。
事務という仕事は魅力的な分、危険が伴うと思ってください。
それは、会社の中で仕事が必要なくなることがあるからです。
だから事務職という仕事自体の大きな枠の中にいることで、どこかで事務を必要としているところに転職せずに行ける。
参考
ふうむ、なるほど。
よく考えましたが、これならアリですね。
これからの時代は自分のキャリアを多く持つことが大事。
しかも安定した雇用でそれができると。
自由を代償にするが、スキルが身についたら自由になればいい。か。
つまりこういう人に向いてます
こんな方におすすめ
- 自由よりも事務の仕事を選ぶ。
- 自分に何が向いているか分からない。
- 幅広く勉強したい。
- 客観的に他の人からキャリアを提案されたい。
- いずれ自由になるために事務の分野を広く極めたい。
やはり時代は進化してますね。
これからもどんどん新しい雇用形態が生まれていくんでしょうか。